9.7.Missラブ探偵」発売〜第2期Wの挑戦〜



この「Missラブ探偵」は明日(9/7)発売ということで
Wも初の挑戦ですごい気合が入ってるので
みなさんぜひぜひ聞いてください。


もうすぐ秋になります。
今年残り僅か、あと3ヶ月ぐらいなんですけども
楽しんで、Wと一緒にこの曲を聞いて・・・過ごしましょう!(笑)

(9/6放送「高田文夫のラジオビバリー昼ズ」より)


2005年の秋は「Missラブ探偵の秋」。
この曲をWと一緒に聞いて、楽しく2006年を迎えようではないか!
とにかく買え!今すぐ買え!買わない奴は何か不幸な事があるよ!!




辻ちゃんも語ってるように「Missラブ探偵」はWにとって初の挑戦と言える作品。
恩師である寺田氏と決別し、新たなブレーンと共に作り上げた初の作品。
雑誌やTVなどのインタビューでは寺田氏と別れた事による不安よりも、
新たな挑戦をすることの楽しみの方が多いことを感じさせてくれた。


いつもつんくさんにプロデュースしてもらってるんですけど、
今回は違う方でやらせていただいてます。
森村メラさんが詞を書いて、詞はあの〜なんて言うんだろ
・・・


意味があるよね!


(「BREAK TV」より)

「意味がある」寺田作品との違いをこう語る2人。
今までの作品が決して意味が無かった訳ではないし、寺田ワールドとWが上手く融合し、
数々の名曲が生まれた事は紛れも無い事実である。
寺田ワールド特有の語呂合わせ的な言葉使いの詞、モーニング娘。時代から寺田作品を
歌いつづけている2人にとっては、この寺田ワールドが体に染み付いているのであろう。
オリジナル曲では初となる「寺田以外が書いた歌詞との出会い」について加護ちゃんはこう語る。

私はつんくさんの詞に慣れてたのかわからないんですけど、
メラさんの詞が最初全然頭に入ってこなくて。今はすんなり入ってますけど。
今まで歌った事がない世界で、ヤバイ!って思ったけど、でもそれが新鮮で。
     新しい出会いというか、ダブルユーとして、また次につながればいいなって思いました。


(「kindai10月号」より)

モーニング娘。に加入して以来プロとして音楽に触れ合い、
今まで素晴らしい作品を歌いつづけてきた加護ちゃん。
加護ちゃんにとって今までは寺田ワールドがすべてであり、
寺田ワールドこそが加護ちゃんのオリジナルであったわけだ。
すんなりと歌詞が頭に入らなかったというのは、いい意味でも悪い意味でも、
加護ちゃん自身、寺田ワールドが体に染み付いていた事の表れと言える。

カバー曲以外で自分のオリジナル曲として初めて寺田氏以外の作品を歌った衝撃を
「ヤバイ!」と表現する加護ちゃん。
今から2年前、加護ちゃんはNEW加護亜依宣言を行なった。
自分に今までついたイメージを壊したい、新たな加護亜依を見せたいと語っていた。
常に進化し続けていきたいと語る加護ちゃんにとって、寺田作品からの脱皮というのは
不安よりも期待の方が強いのは明らかである。
新たな世界と出合った加護ちゃんがこれからどんな音楽を作り出すのか非常に楽しみである。



詞の内容をじっくり考えながら読むと、
言葉の1つ1つにすごい意味があるんだなって思いますね。

(「kindai10月号」より)

どのインタビューでも「意味のある歌詞」というフレーズを繰り返す辻ちゃん。
このような詞に出会った事が素直にうれしかったんだと思われる。
でも辻ちゃん!寺田のおじちゃんの歌詞にも意味はあるんだと思うよ。
分かる!辻ちゃんの言いたいことは良〜く分かるよ!激同だよ!
でも、あまりそのフレーズを寺田のおじちゃんの前では言わない方がいいと思うよ。
「色っぽいビスケット」って何ですか?とか聞いちゃダメ〜!!!!


今回のレコーディングでは、作詞の森村メラ嬢が大きく関わっているようだ。

(デモテープも)今まではつんくさんの仮歌が入ってたんですけど、
今回は違う方の仮歌が入ってたので、
自分たちの曲というより原曲を聴いてるような感じで(笑)



森村メラさんにレコーディングをやっていただいたんですけど、
最初に「可愛く歌うのとカッコよく歌うの、どっちがいい?」と聞かれたので、
「カッコよく」って答えたら、「じゃあ、ビシバシ行きますよ」って(笑)
     だから、どこで切るだったり、どこでブレスをとるとか、
     すごい細かい部分まで気遣いながら、今まで以上に丁寧に歌いました。


(「kindai10月号」より)

「Missラブ探偵」を聴いてまず感じることは、2人の歌い方が変わったということ。
特に辻ちゃんの歌い方は今まで以上に魅力的で初めて素の辻ちゃんがそのまま出ているような感じがする。
1人づつ長めにパートを歌っていることもあり、2人それぞれの声の魅力を上手く対比して聞くことができる。
今まではWの歌声を聞いていてもデモテープでの寺田氏の歌声が想像できるような所もあった。
歌いまわし自体も寺田氏のデモテープに忠実に歌っていた事も多かったのだろう。

今回この時期に森村メラ嬢と出会ったことは、今後の2人のアーティスト活動において、
大きな刺激となったことは間違いない。同姓である点もかなり大きいだろう。
寺田のおっさんに恋愛の歌詞について指導されるよりは、やはり同姓の女性アーティストに
歌詞の意味を教えて貰いながら歌う方が感情移入しやすいハズである。
何より森村メラ嬢はいわゆる商業歌手とは違い、芸術家肌のアーティストなので
2人にとっては未知なる存在的な人であっただろうし、刺激となった事は間違いない。
ビートルズのメンバーがボブ・ディランにドラッグを教わり、
その後の作品に多大なる影響をもたらしたように、森村メラ嬢との出会いは、
今後の2人の作り上げる作品にかなりの影響をもたらすことになるであろう。


寺田氏との曲作りも決して悪い訳ではない。完全無欠な寺田ワールドを2人が忠実に再現し、
Wらしいイメージが完成されるというのも魅力の1つである。
今回はWの2人というよりは、辻希美、加護亜依という個々のオリジナルな魅力が溢れている。
寺田氏のフィルターを通していない2人の姿。
「双子じゃないのに双子みたい。」第1期Wのテーマであったこの言葉。
今までのWはこのテーマも含めた、いわゆる「Wらしさ」を忠実に守って作品を作ってきた。
第2期Wは「Wらしさ」からの脱皮、そして辻希美、加護亜依それぞれのアーティストとしての個性を
もっとストレートに曝け出していこうとしているのであろう。

「アレグリア」の会場で加護ちゃんは、こう宣言した。
「双子じゃないのに双子みたいってコンセプトでやって来ましたが、(今回は)それはナシにしました。」
今までは「Wの辻希美・加護亜依」、これからは「辻希美・加護亜依でW」そういう事だと私は受け取った。
辻希美というアーティスト、加護亜依というアーティスト、各々が持っている個性をぶつけ合い、
そこに生まれるものがWなのだと。もう枠組は必要ないぜ!って事だ。



今回のレコーディングは、すごく自然体だったんです。
作りこんでいないっていうか。



2人でああだこうだ言いながら、ディレクターさんと一緒にね。
すっごく時間をかけながら何回も録りました。



全部自分たちでやった!・・・・っていう達成感があるんですよ。
この曲は今の自分たちにピッタリだなって思います。


まさにこれから始まるって感じですよね(笑)。
もしかしたら、ちょっと大人っぽくなってるかもしれないけど、
Wも成長したいなと思ってるんで。


(「TV station」より) 

「自然体」「自分たちでやった達成感」「自分たちにピッタリ」辻ちゃんの口から素直に出た言葉。
今回のレコーディングがいかに楽しかったのかが物凄く伝わって来る。
規定の枠にはめられる事を誰よりも嫌う辻ちゃんらしい発言である。
寺田のことなどお構いなしにストレートに自分の感情を吐露する辻ちゃん。
でも、あんまり寺田の前では楽しかった!楽しかった!言わない方がいいと思うよー!(小声で)

「これから始まるって感じですね」と発言する加護ちゃん。
モーニング娘。時代を「Wになる前の練習場」と比喩していた加護ちゃんにとって、
第1期W時代は「第2期Wになる前のゲネプロ」みたいなものだったのであろう。
これからが本番。「Missラブ探偵」でスタートする第2期Wがどのような作品を作り出し、
どのようなステージを見せてくれるのか。あとは2人が本領発揮できるステージを待つばかり。

2人が思う存分暴れられるステージを早く!!早く!!ハリア〜〜ップ!!!!